2011.10.28(Fri)
2012年3月26日月曜日
今か今かと待ち続けるキノコの発芽|食の安全|JBpress
きのこ特産部主任研究員の小林久泰氏が、同センターのマツタケ栽培化への歩みを紹介してくれた。
同センターはまず県内の試験林で、「効率的にマツタケを成長させる林づくり」に取り組んだ。人工の苗をマツ林の中で育ててマツタケを生やすには、すくすくとマツタケが育つ環境を整えてやらなければならない。
「山の林には、当然ながらマツ以外の木も生えています。そこで、広葉樹などの木をある程度、間引きします。それに、地面についても有機層を丁寧に取り除きます」
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これで、様々な木が生い茂った林からマツが中心の林へ、また、養分の豊かな地面から養分の乏しい地面へと変わる。他のキノコ類や植物などとの"縄張り争い"に弱いマツタケにとって、こうした極端な環境の方が育つには好都合だ。
環境整備をした効果はてきめんだった。整備以前は、マツタケが年間1~2本生えるかどうかだった。ところが整備してから2年後の96年以降、マツタケの発生本数はみるみる増加していき、97年には40本まで達した。
「苗づくり」「植え付け」の先にある「菌の増殖」のための環境づくりの方法が、これで見えてきた。
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マツとマツタケは共に手を差し伸べ合って生きていた
マツタケを育てるには、そもそもマツタケがどのような菌なのかを、より深く知ることも重要となる。
99年、同センターの研究員だった山田明義氏(現・信州大学准教授)は、野外のマツ林の根を観察することにより、マツタケ菌が「外生菌根」をつくっていることを明らかにした。
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生きている植物の根と共生して生活しているキノコは「菌根菌」と呼ばれる。このうち「外生菌根」とは、根の表面を菌糸が覆い、根の皮層細胞の間にも菌糸が侵入して生活する菌根菌のことだ。マツタケの生態には謎の部分が多く、こうしたことは山田氏らの研究により、ようやく解明されてきた。
「山田先生は引き続き室内でも、条件を慎重に設定した中で合成実験を行い、マツタケの菌根を再現することに成功しました」と小林氏は話す。
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