著者は投資顧問会社T-Modelインベストメントの社長、塚原健二さんです。船井幸雄氏(船井グループ総帥)の後押しを受けての出版のようです。(^^ゞ
塚原さんは、本の最初から大胆な予想をされています。
「T-Modelの分析からは、2012年2月~3月に世界規模で大きな危機が訪れることが予測されます。われわれは100年に1度といわれた08年のリーマン・ショックを超えるようなクライシスが起こるものと想定しており・・・」(同書9ページより)
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すでに2月です。当たるか外れるか結果はもうすぐ出ます。自信がなければ、なかなかここまでは言い切れないでしょう。
さて、読んでみた感想です。
全体の印象は、陰謀論とオカルトと経済循環史観を足して、3で割ったような本です。書名の「・・・仕組まれる」からして陰謀本風ですが、本の目次からいくつかの章や節を抜粋してみましょう。
・誰かに「仕掛け」られた経済現象
・神様が起こす経済現象
・シナリオを描いた国、描かれた国
・仕掛けられた円高?
・ギリシャ危機を仕掛けたのは誰?
1914年から1918年にフランスベルギーの指導者だった
いかがでしょう。陰謀論とオカルト臭が目次からうかがえます。船井さんのご推薦ですから、多少オカルトが入るのはやむを得ません。私も決して嫌いではありません。(^^ゞ
著者は「経済現象は15年と60年のサイクルで循環する」と考えます。根拠は不明ですが、ルール自体は単純です。しかも占い&オカルト風味ですから、迷いがありません。
ムーミン(アニメ)=「無民」とか、ユーミン(歌手)=「優民」といった、訳のわからない言葉遊びもたびたび登場します。
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「超高層ビルの呪い」というのもなかなか秀逸です。超高層ビル建設が経済危機を呼び起こすという説です。日本ではスカイツリーが竣工したばかりなので、それで2月~3月に危機が来るとの占いでしょうか。(^.^)
それはさておき、具体的には独自開発の「T-Model」という手法により未来予測を行います。これは世界的経済危機からヤマダ電機の株価まで予測できてしまう、スグレモノのようです。
とにかく、いったんは副島本と同系列の予測本(占い本)と考えて、今後、当たるかどうかに注目して行きましょう。
もし2~3月の危機を当てたら、敬意を表してあらためて読み直してみたいと思います。(^^ゞ
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